ヒュミドールでの葉巻の保管方法と保存可能な期間について解説|nextCIGARの葉巻ブログ
葉巻愛好家は、数時間、数週間、数年間かけ葉巻を選び、コレクションを集めますが、その大切な葉巻を吸うことは、とても大事なイベントですから、葉巻を守ることが非常に重要です。葉巻を少しの期間であっても、20年でも保管するつもりであれば、葉巻専用のストレージが必要です。葉巻の保管にはヒュミドールが最も優れていますが、最も高価なオプションでもあります。そのため、このような質問がよく聞かれます:「高品質のヒュミドール(数百~数千ドル)があれば、葉巻の寿命を延ばすことができますか。その価値がありますか」。その答えは、葉巻の寿命と品質を決定するいくつかの要因に依ります。
葉巻は自然に育てられた植物から作られています。葉巻の寿命は大気条件により、環境が乾燥し過ぎている場合、葉巻は水分を失い、脆くなります。しかし、湿気が高い場所に保管していると、葉巻が湿気を吸収してしまう可能性があります。この二つの要素は、葉巻の寿命と味に影響します。乾燥し過ぎた葉巻と湿った葉巻を薪として考えてみましょう。乾燥し過ぎた薪は、非常に早く燃えますが、湿気がある薪は非常に遅く燃えていきます。このような葉巻はテクスチャー、味、アロマなどが完璧ではありません。ヒュミドールは葉巻に完璧な環境であるため、このような心配が要りません。
ヒュミドールの中の空気の流れと湿度をきちんと気を付けていれば、葉巻の寿命を非常に伸ばすことができます。個人の好みによってヒュミドール内の湿度は変わりますが、大抵65~72%が完璧だと言われています。葉巻を適切な間隔で置くことも重要です。空気の循環を促進し、葉巻を新鮮なまま保つことができます。葉巻を時々回転させることもお勧めです。同じ葉巻が加湿デバイスの近くにあれば、時間が経つとともに水分を吸収しすぎる可能性があるため、毎月または毎週、葉巻を上から下の棚にまたはその逆に動かしてください。
ヒュミドールの価格は、大きさ、デザイン、クオリティーによって非常に異なります。ヒュミドールがどんなに大きくても高くても、最も大切なのはメンテナンスです。バクテリアやカビができないよう、蒸留水しか使用しないでください。加湿デバイスに定期的に適切に蒸留水を入れてください。そして一番重要なのは、ヒュミドールの環境をきちんと確認することです(デジタル湿度計の使用がお勧めです)。そうすれば、常にヒュミドールの状態を把握でき、何か問題があればすぐに対処することができます。葉巻の状態も気を付けましょう。葉巻を指に挟み、折れてしまうと、加湿が足りていない証拠です。しかし葉巻がスポンジのようであってはなりません。この場合加湿のレベルが高すぎて、きちんと燃えず、味が悪くなってしまいます。ヒュミドールに保管する葉巻は、お店から買ってきた新しい葉巻と同じような完璧な状態を作らなければなりません。全ての葉巻は同じではありませんが、きちんとお世話をすれば、葉巻は長持ちします。
適切に管理されているヒュミドールであれば、葉巻はとても長持ちをします。しかし、それだが大切なのでしょうか?いいえ、そうではありません。長く持つということが、必ずしも葉巻で体験できる最も理想的な味と贅沢と相関するとは限りません。高級ワインのように、高級葉巻は年を重ねるにつれておいしくなり、完璧な味とアロマの絶頂になりますが、その味、アロマは(バランスの取れたヒュミドールで保管していても)どんどん低下していき、ゆっくりと消えていきます。つまり、「若い」たばこまたは葉巻は熟成するとさらにおいしくなる可能性がありますが、購入前にすでに数年熟成された葉巻は、自分のヒュミドールで熟成しても、味がそれほど変わらない可能性があります。
葉巻の寿命は、葉巻の作り方やブレンドを作る際の葉巻メーカーの注意力、ケアなどにも左右されます。ご自身で試してみてください。すでに好きなブレンドがあれば、複数の葉巻を購入してください。一本は購入してからすぐに吸って、次は6日後、6週間後、6年後に吸ってみてください。そうすると、自分に一番ピッタリな味が分かるでしょう。大切な葉巻を守るには、ヒュミドールが最も良いオプションです。細かい手作りの葉巻は、吸いたくなる時が今から10日後、10年後かに関わらず、プレミアムな職人の作品なので、しっかりとした保管場所に入れてあげてください。